2007年2月23日金曜日

Google Page Creatorの短所

今回は、Google Page Creatorの短所を挙げ、それでも使う理由を探っていきます。

英語版しかないベータサービス。
ここがまずつまずきの第一ポイント。
Google Labs(英語)
のなかから探し出すのは、Google Page Creatorの今の知名度を考えると、日本ではあまり利用されないだろう。

また、せっかくアカウントを取得しても、機能が中途半端で、操作方法が分かっても、活用方法がぴんと来ない。

本格的なサイトを運営するにはCSSや外部JavaScriptに未対応(たぶん)で、レイアウトに趣向を凝らすことができず、結果として、没個性的な外見になってしまう。
これでは本格的なサイト運営を目指すユーザーは見向きしない。
CGIも用意されていない(たぶん)ので、表示するだけのページになりがちである。

「ホームページを持ちたい」という初心者には、操作の煩雑さと結果がバランスがとれていない。
ふつうにブログサービスを利用した方が気楽に「ホームページ」を開設し、維持管理できる。
また、読者との交流も、ブログやmixiなどのSNSには遠く及ばない。

一旦まとめよう。
上級者には機能が貧弱である。
ウェブサイトを開設し、継続的に運営するには、ブログやGoogleグループ、mixiのコミュニティ運営でニーズは充分満たされ、そういったものを利用すれば、初心者が苦労する必要性がない。

Google Page CreatorにはHTML直接編集モードもあり、JavaScriptも埋め込める。
これは、BloggerやGoogleグループの「ページ作成」機能などでもすでに実現している。

Google Page Creatorの今の機能は、初心者と上級者の中間層で、従来型の「ホームページ」の作成を志向する人むけのものである。

今回は短所を特集したので、Google Page Creatorの価値を低く思わせてしまったかもしれない。
しかし、前述の「従来型のホームページ」の特徴を再考したい。
「ホームページ」を公開しても、ログイン情報さえしっかり管理しておけば、乗っ取られたり、荒らされることはないのである。
告知・主張型、あるいは「とりいそぎで」ウェブサイトを持ちたい人には便利なサービスである。

100MBという容量と、ブラウザ(IEとFireFox)だけで操作できる手軽さは、HTMLを習得する余裕のない人には魅力的である。
機能に不足を感じれば、その都度HTMLのタグを覚えてゆき、個性的なサイトデザインをしたくなれば、別のサイトを立ち上げればよい。
更新をやめてもサイトは閉鎖されない。

・・・ここだ!

とりあえず、どういうプロバイダやドメインでサイトを立ち上げるかを決めかねていて、それでも早めにホームページを公開したい人。
こういう人にぴったりだ、と言えそうです。

次回からは、Page Creatorの実際の利用に即したレポートをします。

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