2007年4月26日木曜日

ウィーン少年合唱団 初の日本団員 Podcast聞きかじり

NHK World Radio Japan - German News at 20:01(JST), Apr.25.
(Feed リンク)

ウィーン少年合唱団初の日本人団員が、日本コンサートツアーに初登場する。
内容は日本語でさまざまに報道されているようだ。
(Google News での検索結果は コチラ
記者会見ではドイツ語で答えたという「シマダ」くん。
どうやら日本語を使わない方針のようだ。
ファンやメディア対策としては、有効な手段かもしれない。
注目が一人に集中するのはたしかに望ましくない。
もっとも、出身地に関係なく、「歌の超天才(数十年に一人の)」であれば、団としても売り出す方向でいくのだろうけど。

このツアーの通訳を今でも学生がやっているのであれば、彼のいい相談相手になってほしいものである。
シマダくんのドイツ語は発展途上のようだけど、発音はなかなかよかった。
記者会見みたいな場では、母語だってしどろもどろになるものです。
・・・いまはもう、通訳は学生ではないかもしれません。

NHK外国語放送のPodcastはすでに取り上げたことがありますが、残念ながら、ドイツ語版はスクリプトが公開されていません。
このニュースの英語版のビデオ映像とスクリプトは コチラ(最新のニュースに更新される場合に備え、下記に引用します)。

13. First Japanese to join Vienna Boys Choir

13-year-old Kai Shimada, the first Japanese to join the Vienna Boys Choir, will appear before Japanese audiences from Friday, when his group starts touring in Japan.

In a news conference in Tokyo on Wednesday, Shimada said in German that he first had difficulty in getting accustomed to meals and the language when he started living in the choir's dormitory.

He said he's happy to see other members singing a Japanese song titled Furusato, or homeland, one of the songs to be performed in concerts in Japan.

The head of the Choir, Eugen Jesser, said he's relieved that Shimada could overcome the language barrier more easily than he had anticipated.

He said it's nice to see boys with various cultural backgrounds join the Choir.

Shimada decided to join the choir after he saw one of its performances in Japan two years ago.

He passed an audition in Vienna, and became the first Japanese to join the choir, which was founded in 1498.

The Group tours Tokyo, Osaka and other parts of Japan until June and will perform a total of 33 concerts.
(引用終わり)
---
ブログランキング用投票ボタンです。
ブログランキング・にほんブログ村へ

2007年4月24日火曜日

禁止されているはずの二重国籍(ドイツ) Podcast聞きかじり

radioeins "Der schöne Morgen" より。

ドイツでは二重国籍Doppelpassは禁止されています。
最近も、連邦議会の議題に上りましたが、否決されました。

ところが、このドイツの二重国籍を持つ人物がいるというのです。
それも超有名人。

ドイツのパスポートには
 Joseph Ratzinger
と名前が記されているはずのその人物は
 ローマ教皇ベネディクト14世
として、現在知られています。

さて、Podcast "Der Schöne Morgen" に、「日常のふとした疑問 Stimmts」というコーナーがあり、
ベネディクトの国籍はどうなっているの?
というテーマが取り上げられました。

記事へのリンク
(「Real Audio」のロゴをクリックしてください。要メディアプレイヤー)

結論は、例外的に二重国籍を持っている、でした。

ところでこのStimmts の表記は
Stimmt's, Stimmts 's, Stimmts
のとれが正しいの?
上記リンクのサイトではよく分かりません。
通常であれば、Stimmt's でしょうが(Wie geht's?同様に)、番組名も固有名詞でしょうから、radioeins の方針によりますね。

ブログランキング用投票ボタンです。
ブログランキング・にほんブログ村へ

2007年4月13日金曜日

メタル村 Podcast聞きかじり

フルメタルヴィレッジ!

のどかな村が世界中から殺到したメタル野郎どもに占拠された?

といっても、暴動のニュースではありません。

今年(2007年)公開の映画、Full Metal Village のニュースです。
ZDF heute-journal. 10.04.2007 (2007年4月10日)

この映画は、ヘヴィメタルファンにはおなじみの野外フェスティバル、ヴァッケン・オープン・エア(Wacken Open Air, = W.O.A.)を題材にした、ドキュメンタリーフィルムにして郷土映画(Heimatfilm)です。

ブログ執筆時点(2007/04/12)にはまだWikipedia日本版にヴァッケン・オープンエアの記事はありませんが(執筆依頼状態)、「ヴァッケン」「Wacken」などで日本語のページをネット検索すれば、相当なヒットがあります。

今回のZDFのニュースでは映画の紹介映像と、監督や住民へのインタビューをみることができます。

ブラスバンドにヘッドバンキング?
おじいさんがヘビメタフラッグを窓から掲げる?
メタル野郎の車が列をなして奇声を上げながら進む!・・・おじいさんの誘導で駐車場へ。

なかなか不思議な映像です。
よく言えば「のどか」、悪くいえば「さびれた」田舎の村の日常の風景やその住人(多くが老人)と、押し寄せるメタル野郎どもの盛り上がりが不思議な対比をなしている。
さも凶悪そうな身振り(尻を出す、騒ぐ、長髪、奇声、轟音、黒い服装、デス系ファッションなどなど)をするMetal Heads と、そんな来客を楽しむ地元・農村の人々。

韓国人映画監督 Sung-Hyung Cho (チョ・スン-ヒョン・・・かな?)は、
外国人はドイツ(人)社会に融合するといっても、それはどういう社会なのか?(ZDFニュース映像より)
なにがヨソなんだ?なにがウチなんだ?Was ist fremd, und was ist Eigenes?(Zorro Film のHPより)
という問題意識と持って、この映画を撮ったという。
たしかに、ひとくちに「社会」といっても、さまざまな層があるわけです。

ところで、監督のドイツ語です。
彼女は流暢に話していますが、やはり明らかに韓国人らしい発音をしています。
ドイツ人の方言もさることながら、外国人の「お国訛り」ドイツ語を聞き比べるのも楽しいものです。
そんな自分も日本人発音からは逃れられず、楽しみを提供する側にもなるわけですが。

Zorro Film社による、映画紹介サイト
さまざまなフォーマットによる予告編 Trailer のダウンロードもできるので(画面右下)、是非そちらもどうぞ。

英語による映画紹介ページ
ドイツ語による映画紹介ページ(制作会社Flying Moon)


日本の公開予定は・・・とくに記載がありませんでした。
ハロウィンに魅せられ、メタルにはまった私としては、たいへん興味深い映画です。

ヴァッケン・オープン・エア(2004年)のDVDはこちら。
(リージョンコード1なので、日本のDVDプレイヤーでは再生できない可能性があ


ブログランキング用投票ボタンです。
ブログランキング・にほんブログ村へ

2007年4月6日金曜日

放送事故までPodcast配信? Podcast聞きかじり

花粉症のせいで(?)、生放送が吹っ飛んでしまっている衝撃のPodcast。
しかも、何度も紹介している「優良番組」ZDF logo! Nachrichten で。

とりあえず、ストリーミングサイトへのリンクです。
logo! am Nachmittag vom 3. April 2007

私はこれを電車の中で、Audioバージョンで聞いていました。
途中、音声がおかしくなったので、ファイルの様子を見ようと思ったら:
通常、10分の番組が約20分の長さでPodcast配信されていました。

改めてビデオを見ると、普段はにこやかなキムくんも気むずかしくなっています・・・。
予定のビデオが・・・再生されない?
急遽放送の順序を変えたら・・・音声がおかしい?
6分目くらいからはキムくんアップにまでされて・・・。
司会者であっても、芸人ではないから、こういう事態には「待つ」以外ないのですね。

生放送だったんですね、この番組。
取り直した分をセットにしてアップロードされてあるようです。
失敗分はいいのでは?とも思いますが、何という律儀さか。
もっとも、こうした失敗放送も結局はYouTube行きになってしまう昨今です。
自局サイトにファイルを修正版と一緒に置いておくのは一つの方策なのかもしれません。

ところで、くしゃみの擬音は
Hatchi!
でしたね。
ハァーッチィ
と、「チィ」の方にアクセントをキムくんは置いていました。
リンクに示した説明文の方は haatschi と綴っていました。
「ハクション」と「ハァクション」のようなものなのでしょう。
ドイツでは、人前で大きな音を立ててくしゃみすることはマナー違反になると読んだことがあります。
あんなに大きな音を出して鼻をかむのに・・・

ブログランキング用投票ボタンです。
ブログランキング・にほんブログ村へ

2007年4月3日火曜日

海にテリトリーは主張できない Podcast聞きかじり

海に囲まれた国・日本に暮らす人は気をつけたいポイントです。
「テリトリー」はドイツ語でdas Territorium といいますが、これを海では主張できない可能性を指摘しておきましょう。

海洋国家が領、領を持つ・・・やはり、日本語においても表現に無理があるようです。
そこは海なのに、「地」や「土」の領有は難しいのではないでしょうか。
海底ならともかく、通常とられる表現は「領海」です。

ドイツ語のTerritorium も、やはり地面の領有を第一義とします。
語源のTerrain (仏)はdas Gebiet の類義語で、「地形」「分野」等を意味します。
さらにさかのぼると、ラテン語のterra = Erde 、つまり、「地面・土・大地・地球」の意味です。
日本語の「テラコッタ」は「土器」ですからね。

領海はドイツ語でdas Hoheitsgewässer といいます。
先月(2007年3月)末に、イギリスの兵士が領海侵犯したという理由により、イランに拿捕されたという出来事があり、そのニュースでこの用語が使われています。

ZDF Heute 29.03.2007 (ビデオストリーミング)
同テキストバージョン

「イラン」「領海」でGoogleニュース検索(リアルタイムから過去1週間分)

私が留学しているとき、外国人向けのドイツ語の授業で日本についてプレゼンしたところ、講師(スイス出身)から指摘を受けたことをよく覚えています。
海に対し、「土」を語源とするTerritorium の語を使うことには違和感がある
適切なドイツ語の単語はすぐには思い浮かばない
というのが、彼女の話でした。
「国境」が日本人の生活になじみがないのと同様、スイス人にとって「領海」は生活に関わりのない単語なのだとその時思いました。

電子辞書収録のコンサイス和独辞典で「領海」を引くと、
・Territorialgewässer
という語だけが示されます(クラウン独和にはHoheitsgewässer の見出し語がある)。

Googleで検索した結果の比較は:

Territorialgewässer: 11 000 hits
Hoheitsgewässer: 197 000 hits

前者も十分な数量があるものの、後者が一桁多くヒットしていることから、Haheits- の方をオススメします。

「地球へ・・・」と書いて、
「テラへ・・・」と読む。
懐かしの新番組の開始はこの記事にとっては偶然です。

ブログランキング用投票ボタンです。
ブログランキング・にほんブログ村へ

2007年4月2日月曜日

アルコールをめぐる二つの話題 Podcast聞きかじり

ベルリンで、16歳の少年が急性アルコール中毒で命を落とした。
飲み放題で50杯のテキーラを飲んだとか。
(流して聞いていたら、Fünfzig を「15杯」と勝手に聞き間違えてしまった・・・50杯ですか・・・)

ZDFのポッドキャストから拾ったニュース。購読していない人は以下のリンクからビデオストリーミングを視聴できる。
mittagsmagazin 29.03.2007 Tod nach "Kampftrinken"

亡くなった人には申し訳ないが、ここにDenglish が登場する。
それがFlatrate, die
日本語でも「飲み放題」「つなぎ放題」「パケ放題」などでつかう、「~放題」にあたる。
もちろん英語の "flat rate" から。
発音も英語風に、「フレットレイト」(もちろんこんなカタカナ発音ではありません)。

子供向けニュース番組 logo! Nachrichten も素早く報道し、「若者のアルコール抜きの飲み会」についてもレポートしている。
logo! am Nachmittag 30. März 2007

文字で読むなら、こちらの記事を。
Schülertod nach Koma-Saufen

ドイツは酒気帯び運転が認められていたが、21歳まで、あるいは免許取得後2年間のうち、より遅い方を規制の対象とする動きが出た。
しかし、全ドライバーを対象とした規制には至らない模様。

mittagsmagazin 30.03.2007 Absolutes Alkoholverbot für Fahranfänger?

アウトバーンの無料通行にも変化が起き(トラックはすでに有料)、酒気帯び運転や飲酒が許可される年齢も法令が改められれば、古い常識で、
 「ドイツはなぁ、酒も車もおおらかで・・・」
みたいな話はできなくなりますね。

ブログランキング用投票ボタンです。
ブログランキング・にほんブログ村へ

2007年4月1日日曜日

娯楽ラジオ番組 "Der Schöne Morgen" Podcast聞きかじり

上級向けですが、レベルを気にせずに、3月30日配信分(MP3ファイルへのリンク。1ヶ月くらいは大丈夫)を聞いてほしい。
前半には人気のシロクマくんクヌートのテーマ曲が「放送」されているし、後半には、YouTubeに転がってる「テトリスミュージック」のさまざまなバージョンが紹介されていて、シュナッピーを偲びながらニヤリとしたり、ロシアのメロディにクスッとしたりでした。
司会とゲストのしゃべりはドイツのラジオそのものなので覚悟しましょう。
番組全体の録音時間は31分52秒と長い!
しかもダウンロードには時間がかかります。

アドレス情報
Radioeins
"Der Schöne Morgen"
RSS
iTunes用のリンク

この記事が気に入ったらブログランキングに投票をお願いします。
ブログランキング・にほんブログ村へ