2008年3月28日金曜日

SchenkerとApple

まもなく私も Mac + iPod ユーザーとなる。
Apple Storeで購入したが、カスタマイズ品やレーザー刻印製品は海外からの発送、というわけで、同時注文したMac用のソフトだけがまずヤマト便で到着した。
ソフトだけ・・・ソフトだけ・・・。

Apple Storeからのメールには、MacはSCHENKER PTE LTD、iPodはEXPEDITORS SINGAPORE PTE LTD という配送業者名が書いてあった。
iPodはシンガポールから来る事がはっきりしたが、Macはいったい?

運輸業界についてはよくわからないなりに、「SCHENKER」というつづりが私に引っかかってきた。
あきらかにドイツ系のつづりである。
思い浮かぶのはマイケル・シェンカー、ハインリヒ・シェンカーなど、音楽関連の人名だが、この会社は?
ドイツ系企業が東欧に展開したのだろうか?
シェンカーシンガポール社のサイトでまず驚いたのが、ロゴにひときわ目立つ「DB」の文字。
ドイツ鉄道の関連会社ということだ。
社史(Company - History)のページでは、1872年のゴットフリート・シェンカーによる創業(ウィーン)から、1931年に"German Railways"に買収されるまでの詳細が紹介されています。
その後については1970年のSchenker Singapore設立まで記述がありませんが、ミュンヘンオリンピック公式運輸会社になるなど、順調な成長を遂げている歴史をこの社史に記しています。

Wikipediaドイツ語版のシェンカー社のページによれば、近年の企業買収などを経て、現在では世界有数の運送会社であるとのこと。ヨーロッパの陸運1位、海運世界3位、空輸世界2位とされています。
ここから、Gottfried Schenkerのページに飛んでもいいのですが、Schenker のinternationalサイトに飛んでみると、社史が寄り詳しく述べられています。
気になる日本支社はというと・・・
西濃シェンカー株式会社とのこと。
1964年に駐在事務所を開設し、2002年に西濃運輸と合弁会社の西濃シェンカー株式会社を設立したとある。

ということは、シンガポールから海を越えて来たリンゴセットを、カンガルーくんがうちまで運んでくれるのかな?

などと考えているうちに、Apple Storeから、iPodはヤマト便で届けるというメール通知が来ました。
やはりMacもヤマト便?

ブログランキング用投票ボタンです。
ブログランキング・にほんブログ村へ

2008年3月1日土曜日

ベルリン・ソニーセンター売却

ソニーがベルリンのソニーセンターを3月中に売却するという。

日本語のニュース(Google News)(ソニー・ニュースリリース)
ドイツ語のニュース(Google News)

ベルリンの新名所、再開発のシンボルであるソニーセンター。
ここにはソニー・ヨーロッパが本社を構えている。
でもなぜここに?
欧州のミュージックシーンや商業都市には、ほかにヨーロッパ本社にふさわしい場所もあるのではないか?

2006年にベルリンに滞在したとき、
「ベルリンの壁・歴史の散策 Mauerspaziergang」(訳は今考えた。「ウォーキングラリー」の方がいいかも。)
という、ガイドツアーで、ガイドさんに伺ったことを思い出す。

答えは大賀典雄名誉会長(ウィキペディア)にあった。
彼は、東京芸術大学、ミュンヘン国立高等音楽大学、そしてベルリン国立芸術大学で学んだ経歴があり、その後、ソニーを率いるようになる(ソニーによる、大賀の経歴)。
大賀は、ソニーセンターをベルリンへの贈り物ととらえていた(Sony Center Norio Ohga. ドイツ語)。
東西ベルリンを隔てていたベルリンの壁の跡地へ立てられた、若き日の巨大なモニュメント、と言えるのかもしれない。
ガイドさんは、そういう方向で、ソニーセンター誕生秘話を語ってくれた。
単純に土地や建物を取得したわけではない、という点が、バブル時代に物議を醸した数々の買収とは違う。

報道によれば施設名はソニーセンターであり続け、またソニーの重要な部門やサービス拠点もテナントとして残るという。

Blu-rayの勝利により、次世代DVD競争を生き残ったソニー。
「選択と集中」のためとはいえ、同国人としては寂しさをぬぐえない。


公衆無線LANを使ったときに、W-ZERO3で撮った写真。


Wikimedia Commons内にもっとまともな
ソニーセンターの画像
があります。

ブログランキング用投票ボタンです。
ブログランキング・にほんブログ村へ