2007年3月10日土曜日

ゲーテ・インスティトゥートがドゥーデン特別賞 Podcast聞きかじり

ゲーテ・インスティトゥート」のドイツ語の世界的な教育・普及活動に対し、「コンラート・ドゥーデン特別賞」が贈られました。
ARD Tagesschau (07.03.2007)より。

ARDのビデオストリーミング

さて、このゲーテ・インスティトゥート、語学学校の受講生やドイツ語業界の人は「ゲーテ」と呼んでいますが、日本国内では「ドイツ文化センター」の名称で活動しています。
東京のゲーテへのリンクはこちら

この団体は、ドイツの文化と言語の普及を目的とし、語学学校の運営やドイツ関連イベントの企画・主催・協賛をしています。
参考 http://www.goethe.de/ins/jp/tok/uun/jaindex.htm


このニュースを取り上げたのは、「ゲーテ」を賛美したいからではなく、日本の対外文化政策を考えたいからです。
我が国でも、麻生太郎外相が「ジャパニメーション」を口にするなど、自国文化の普及政策が政府の外交課題として重要度と注目度が上がってきているように思います。
この点に関しては、米英仏独が日本よりはるかにさかんです。








国名機関名国数海外事務所数
フランスアリアンス・フランセーズ(大阪日仏=AF大阪)1381135
イギリスブリティッシュ・カウンシル109218
アメリカアメリカン・センターなど128166
ドイツゲーテ・インスティトゥート(GI東京76125
日本国際交流基金1819

(※『多言語社会がやってきた』(2004)4頁の表(山本忠行)を、海外事務所数順に並べ替え、リンクを追加しました。)

日本は量が少ない、少なすぎです。
(あればあったで、テロや暴動の標的になりますが・・・英米の施設は警備がしっかりしています。)

こういった機関は、それぞれの国の委託を受けて文化普及活動をしています。
「プロパガンダ」「国策普及」「植民地主義」と批判することもできるかもしれませんが、相互に活動して交流することで、そういった側面を減らし、平和と創造、相互理解と寛容へとつながるかと思います。

各国(もちろんアジアやアフリカなど、上記に挙げていない国や地域)の広報・文化交流組織を一堂に会した、「国際特区」みたいな地区ができたらおもしろいですね。
飲食店や書店、輸入CD/DVDショップ、ネットカフェ、ファッション小物ショップなどの産業と組み合わされば、語学学校に行かなくても楽しめそう。
これぞ通年万博状態。
そんな街ができたらぜひ入り浸りたいです。

「コンラート・ドゥーデン特別賞」とは・・・
ドイツ語でよければ、ドゥーデン出版社の中のサイトをご覧下さい。

参考資料


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