2009年9月2日水曜日

象の童謡、DNA検査で動揺も替え歌が救う

動揺「ぞうさん」は、日本で生まれ育った人なら誰でも歌える曲の一つとして数えられるだろう。
作詞はまどみちお、11月で100歳におなりになります(作曲は団伊玖磨。)。
どこで読んだか忘れましたが、まどみちおは、どのゾウからインスピレーションを得て作詞したか、どんなにしつこく聞かれても答えなかったとか。
(実家で読んだ童謡についての文庫本・・・まど研究をしている親戚がいるので、親から勧められて読んだ箇所。)
歌う人、聞く人は、どのゾウを思い浮かべてもいいんです。

さて、作詩者の出身地としてゆかりのある山口県周南市の周南市徳山動物園で飼育されている象についてのニュースです。
「国内唯一」マルミミゾウ、実はサバンナゾウだった(2009年9月2日 読売新聞)
「マルミミゾウ」でなくても、実際に耳が丸い小ぶりの象さんとして親しまれてきたのなら、詩碑については問題ないのではないでしょうか。

じつは、童謡「ぞうさん」には、まどみちお自身による替え歌があります。
今年始めて知ったのですが、タイトルを「とうさん−「ぞうさん」かえうた」といいます。
オリジナルの「ぞうさん」には、母子の象が歌われていますが、父親像は登場しません。
不在だった父親がついに歌われるのです。
歌詞を転載・・・するわけにも行かないので、Amazon.co.jp・CD販売サイトの試聴機能で歌詞を確認して下さい(作曲は宮川彬良)。




どうですか?
始めて聞いた時、脱力してしまいました。
「こんなものでいいのか!」
しかし、よく考えてみると、とうさんが好きな相手が他のひとでなくて、こどもは安心するのではないだろうか。
ここまで考えて、ここで歌われている「とうさん」は、何の動物かは、作中では明示されていないことに気づく。
べつに「象」でなくてもいい。
自分の父親のことでもいいし、もちろん「ぞうさん」一家の父親象をイメージしてもいい。

徳山動物園のマリちゃんは、マルミミゾウでなくでもいいじゃないか。
マリちゃんはマリちゃんであることに価値がある。
マルミミゾウであることよりも、マルミミゾウそっくりのサバンナゾウであるほうが、むしろ個性的?

(文中敬称略)
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