2008年3月1日土曜日

ベルリン・ソニーセンター売却

ソニーがベルリンのソニーセンターを3月中に売却するという。

日本語のニュース(Google News)(ソニー・ニュースリリース)
ドイツ語のニュース(Google News)

ベルリンの新名所、再開発のシンボルであるソニーセンター。
ここにはソニー・ヨーロッパが本社を構えている。
でもなぜここに?
欧州のミュージックシーンや商業都市には、ほかにヨーロッパ本社にふさわしい場所もあるのではないか?

2006年にベルリンに滞在したとき、
「ベルリンの壁・歴史の散策 Mauerspaziergang」(訳は今考えた。「ウォーキングラリー」の方がいいかも。)
という、ガイドツアーで、ガイドさんに伺ったことを思い出す。

答えは大賀典雄名誉会長(ウィキペディア)にあった。
彼は、東京芸術大学、ミュンヘン国立高等音楽大学、そしてベルリン国立芸術大学で学んだ経歴があり、その後、ソニーを率いるようになる(ソニーによる、大賀の経歴)。
大賀は、ソニーセンターをベルリンへの贈り物ととらえていた(Sony Center Norio Ohga. ドイツ語)。
東西ベルリンを隔てていたベルリンの壁の跡地へ立てられた、若き日の巨大なモニュメント、と言えるのかもしれない。
ガイドさんは、そういう方向で、ソニーセンター誕生秘話を語ってくれた。
単純に土地や建物を取得したわけではない、という点が、バブル時代に物議を醸した数々の買収とは違う。

報道によれば施設名はソニーセンターであり続け、またソニーの重要な部門やサービス拠点もテナントとして残るという。

Blu-rayの勝利により、次世代DVD競争を生き残ったソニー。
「選択と集中」のためとはいえ、同国人としては寂しさをぬぐえない。


公衆無線LANを使ったときに、W-ZERO3で撮った写真。


Wikimedia Commons内にもっとまともな
ソニーセンターの画像
があります。

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