クジラとイルカの町として、ある意味国際的に有名な和歌山県太地町。
それは、この町がこういったほ乳類の漁をするからです。
GoogleNewsドイツ語版で、Japanと検索すると、この太地町でイルカ(海豚)の漁が始まった、という報道が引っかかってきました。
ブログ執筆時点のヒット数は
・8件(「関連度順」)
・171件(「重複を含めて日付順」)
全件に目を通したわけではありませんが、逃げ場を奪い追い込み、銛でトドメを刺す、海を地に染める残虐さを報道しているようです。
英語版のニュース検索でも、同様の記事が多くヒットします。
テレビニュースでも取り上げられていることも考えられます。
ここで、イルカ漁の是非を議論しようとは思いません。
問題にしたいのは、日本のメディアがこの出来事を報道していないことです。
「この出来事」というのは、イルカ漁のことではなく、今回のイルカ漁を海外メディアが批判的に報道している、ということです。
GoogleのNews検索、ブログ検索で
「太地 イルカ OR イルカ」
で検索しても、今年の太地のイルカ漁についてはヒットしませんでした。
もちろん、2007年などの、以前のブログはそれなりにヒットします。
欧米で暮らしてみると、
「日本人はなぜクジラを殺すのか?」
と尋ねられることがあります。
非難されることすらあります。
駅の看板に、日本の捕鯨を告発する意見広告を見たこともあります。
さて、今回いくつか拝読したブログに、
「外国でクジラやイルカの漁について聞かれたり、批判された」
というものがいくつかありました。
実際、こういう場面に立たされると、反論するか、一緒に日本批判をすることになります。
ときにはこの問題について、自分なりに考えておかなければ、相手の主張を一方的に受け入れるだけに終わってしまうのではないでしょうか?
そのためには、イルカ漁やクジラ漁の是非は脇に置いてでも、この出来事によって日本が批判の対象になっていることを、知らせるべきではないかと思います。
さて、私たちは韓国人に
「犬食べるの?」
と興味本位で聞いていないでしょうか?
どんどん聞くべきだと思います。
そして、韓国の文化や生活について、あれこれ知るようになればいいでしょう。
私たちも、ひとたび外国に出れば、興味本位で聞かれるのです。
どのように会話を返すのか。
もちろん正解はありません。
人それぞれに答えを用意するしかありませんし、相手や場面によっては、用意している答えだって多少のアレンジをすることになるでしょう。
2008年の太地のイルカ漁。
国内ではそれでもニュースとしての価値がないのでしょうか?
案外、フィルタリングや検閲だったりして。
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